| 謎の占い師との出会い | |
| 占い師 | そこの方、お待ちなされ。 |
| 小源太 | 拙者のことか? |
| 占い師 | 貴方様、柳生にお行きなされ。柳生が全てを決めてくださいまする。 |
| 小源太 | ほう、おもしろいことをいう占い師だな。 |
| どうせ拙者もあてのない旅よ。ひとつ柳生にでも行ってみるか。 | |
| 占い師 | ぜひとも・・・ |
| 占い師はそういうと、人ごみの中に消えていった。 | |
| 柳生秘伝書をめぐる陰謀 | |
| 柳生又右衛門 | 嫌だ。離せ!離さないか! |
| 盗賊 | えーい、おとなしくしないか!こっちへ来るんだ。 |
| 小源太 | やめぬか、子供が嫌がってるではないか。 |
| 盗賊 | 何だぁ、おめえは。 |
| 小源太 | 貴様に名のる必要があるのか? |
| 盗賊 | 何だと、この野郎!! |
| 男は刀を振り上げ襲いかかって来た。 | |
| 戦闘に勝利した後 | |
| 荒くれ者は一目散に逃げて行った。 | |
| 柳生又右衛門 | 危ない所を助けていただき、ありがとうございました。 |
| 小源太 | はっはっ、なかなか礼儀正しいぼうずだな。けがはないか。 |
| 柳生又右衛門 | はい。ぜひともお礼がしとうございます。父上にお会いいただけませんか。 |
| 小源太 | よい、よい。礼にはおよばぬ。 |
| 柳生又右衛門 | そうはまいりませぬ。命の恩人をこのまま帰しては、父上にしかられます。 |
| 拙宅までいらして下さいませ。 | |
| 小源太 | そうか・・・まあ拙者とて急ぐ旅ではござらんし立ち寄らせてもらおうか。 |
| 柳生又右衛門 | ありがとうございます。 |
| そして、小源太は又右衛門と名のる子供につれられ、大きな屋敷にやって来た。 | |
| なんと、そこは柳生一族の屋敷で、又右衛門の通された奥座敷には、柳生家の当主・柳生石舟斎が座っていた。 | |
| 柳生石舟斎 | 小源太殿、息子の危ない所を助けていただき、何と礼を申してよいか。 |
| 小源太 | いやいや、運よく通りすがっただけのこと。坊にけががなくてよかった。 |
| 柳生石舟斎 | たいしたもてなしはできませぬが、今晩は拙宅で疲れをいやして下され。 |
| 小源太 | かたじけない。お言葉に甘えさせていただきます。 |
| その夜、小源太は客間で床をとっていたが何やら外の様子がおかしく目が覚めてしまった。 | |
| 何ごとがおきたのかと、思わず外へ飛び出した。 | |
| 小源太 | 何ごとだ! |
| 門下生 | 曲者です、曲者が出たのです!! |
| 小源太 | 何!?曲者とな。 |
| しばらくすると、小源太は再び奥座敷へ通された。 | |
| 柳生石舟斎 | せっかくお泊りいただいたのに、このようなことになって申し訳ない。 |
| 小源太 | いったい、何ごとなのですか。 |
| 柳生石舟斎 | ・・・・・・ |
| 小源太 | よければ、話しては下さらぬか。 |
| 柳生石舟斎 | 旅のお方にこのようなことを話すのはお恥ずかしいことでございますが・・ |
| 今夜のできごとは、昼間、又右衛門を襲った一味の仕業なのです。 | |
| 小源太 | 何と! |
| 柳生石舟斎 | 実は、当家には柳生秘伝書という巻物がございます。 |
| これは私めが一生をかけてあみだした柳生新陰流の極意が記されています。 | |
| 最近、大悪党がこの巻物を狙っておりましてな。 | |
| 小源太 | 大悪党と申されると? |
| 柳生石舟斎 | 大泥棒、石川五右衛門を御存知かな? |
| 小源太 | 五右衛門・・・まさか? |
| 柳生石舟斎 | 知っておいでか? |
| 小源太 | 五右衛門なる男に覚えがござる。 |
| しかし、拙者の知っている五右衛門はそのような男ではござらん。 | |
| 柳生石舟斎 | 今夜の騒ぎは、その秘伝書が五右衛門に盗まれたのでございます。 |
| このようなことが世間に知られては、柳生家一世一代の恥。 | |
| 何とか取り返さないことには・・・ | |
| 小源太 | 石舟斎殿、さしでがましいようだがこの一件拙者に任せてはくれませぬか? |
| 柳生石舟斎 | 何を申されます! |
| 小源太 | いやいや、一宿一飯の恩義。拙者に返させていただきます。 |
| 柳生石舟斎 | しかし、そこまでしてもらうわけには・・・ |
| 小源太 | 拙者の知っている五右衛門ならば、話せばわかる男。 |
| もし五右衛門が盗んでいたら、拙者が取り戻してまいりましょう。 | |
| ここはひとつ、男として信じてはもらえませぬか。 | |
| 柳生石舟斎 | かたじけない、五右衛門の根城は琵琶湖の近くにあるという噂です。 |
| 小源太殿、くれぐれもご注意下され。 | |
| 次の朝早く、小源太は柳生の屋敷を後にした。 | |
| 小源太 | さてと・・・琵琶湖の近くといっておったな。 |
| 飯道山のイベント終了前に柳生屋敷に入った場合 | |
| 柳生石舟斎 | おお、小源太殿。まだ秘伝書はみつかりませぬか。 |
| 小源太 | 申し訳ない。探している最中です。 |
| 石川五右衛門との再会 | |
| 石川五右衛門 | 俺の砦に忍び込むたあ、さすがおめえだ。 |
| 小源太 | 久しぶりだな、五右衛門。 |
| 石川五右衛門 | 来るっていやあ出迎えをやったのに、水くせえ野郎だ。 |
| おう、皆の衆、今夜は酒盛りだ。 | |
| 小源太 | 待ってくれ五右衛門。実は話があって来たんだ。 |
| 石川五右衛門 | 恐え顔すんじゃねえよ。何だよ、話しってのはよ。 |
| 小源太 | おぬし、柳生秘伝書を知ってるか。 |
| 石川五右衛門 | なんで、おめえが秘伝書を知ってんだ! |
| 小源太 | やはり、おぬしが盗んだのか。 |
| 石川五右衛門 | 秘伝書が盗まれただと!?俺は狙ってはいたが、盗んじゃいねえぞ。 |
| 小源太 | ならば何者が盗むというのだ。 |
| 石川五右衛門 | おめえ、秘伝書の秘密を知ってんのか? |
| 小源太 | 秘密? |
| 石川五右衛門 | おうよ、柳生を制する者は全国を制すっていわれがあるぐれえでな。 |
| 秘伝書に記されているのは、恐ろしい暗殺剣だそうだ。 | |
| 小源太 | それを手に入れ、何をするつもりだ。 |
| 石川五右衛門 | 俺は天下を取りてえんじゃねえ。ある男の手に入らねえよう注意してんだ。 |
| そんな恐ろしい巻物は、消しちまった方がいいからな。その方が平和だ。 | |
| 小源太 | 誰だ、その男は。 |
| 石川五右衛門 | 宝蔵院胤栄よ。あの狸坊主、何を血迷ったか天下を取ろうと思ってやがる。 |
| 小源太 | 宝蔵院胤栄? |
| 石川五右衛門 | 奴が盗んだにちげえねえ。何とかしねえとやべえな。 |
| 小源太 | 拙者が取り返す。石舟斎殿に頼まれておるのでな。 |
| 石川五右衛門 | おめえ、忍者なんかやめちまいな。むなしくねえのか。 |
| 小源太 | 拙者も抜けたよ。 |
| 石川五右衛門 | 何?そうか。いやあ、おめえにしちゃあ上出来だ。 |
| ウァッハッハッハッ・・・相棒の地雷也も抜けたのか? | |
| 小源太 | ・・・地雷也は死んじまったよ。 |
| 石川五右衛門 | ・・・すまねえ・・・悪いこと聞いちまったな。 |
| 小源太 | いや・・・達者でな五右衛門。 |
| 石川五右衛門 | 小源太、地獄で地雷也に会ったらよろしく言っといてやらあ。 |
| 小源太 | ふふっ、期待させないでくれよ。お前が死ぬには早すぎるさ。 |
| 小源太は五右衛門に別れを告げると盗賊の砦を後にした。 | |
| 幻妖斎の頼み | |
| 幻妖斎 | すまないが、私について来て欲しいのだが。 |
| 一緒に行きますか(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 幻妖斎 | 実はおぬしらに頼みがあるのだが、聞いてはくれまいか? |
| 頼みを聞きますか?(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 小源太 | ああ、何なりと話してくれ。 |
| 幻妖斎 | すまない。実は法道仙人に会いに行ったところ、霧隠才蔵という男に邪魔をされて会えぬのだ。 |
| 幻妖斎 | できれば才蔵とは争いたくない。話しあってわかるものなら、そうしたい。そのためにも、おぬしらの力をぜひとも借りたいのだが・・・ |
| 小源太、邪鬼丸、助けてはくれぬか。 | |
| 頼みを聞きますか?(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 邪鬼丸 | じゃあ、その野郎を黙らせりゃあいいってことだな。 |
| 小源太 | お前が殺気だってどうするのだ、邪鬼丸よ。まあ、幻妖斎、我々二人で説得してみよう。 |
| 幻妖斎 | すまぬ小源太、邪鬼丸。恩にきるぞ。 |
| 邪鬼丸 | そうと決まれば、早えとこでかけようぜ。 |
| 上記の三つの選択でいいえを選択した場合 | |
| 幻妖斎 | そうか、残念だな・・・ |
| このイベントが終了するまで幻妖斎を誘うことができなくなる。 | |
| 比叡山 霧隠才蔵との戦い | |
| 幻妖斎 | この洞窟の前で才蔵と会ったのだ。 |
| 邪鬼丸 | 出て来やがれ才蔵。俺が勝負してやらあ。 |
| 小源太 | 邪鬼丸、おぬしの性分どうにかならぬのか。 |
| 霧隠才蔵 | ふっ、俺は逃げも隠れもせん。小僧一匹何を騒いでいるかと思えば・・・。 |
| 幻妖斎、貴様つくづく卑怯な奴よ。 | |
| 一人ではかなわぬとみて、仲間を連れて来おったか。 | |
| 邪鬼丸 | てめえなんか、俺一人で十分だぜ。 |
| 小源太 | 才蔵とやら、我々は争いに来たのではない。 |
| 話を聞けばおぬしと幻妖斎は同じ師のもとに学んだというではないか。 | |
| それに幻妖斎は師に謝りに来たのだ。一目会わせてやってはくれまいか。 | |
| 霧隠才蔵 | たわ言をいうな。この男はお師匠を裏切ったのだ。もはや、同胞ではない。 |
| お前らと一緒に地獄へ送ってやろう。 | |
| 幻妖斎 | 才蔵、この二人には関係ない。俺が勝負しよう。 |
| 小源太 | いや、幻妖斎。こいつは、どうせわしらも殺すつもりだ。 |
| ここは我々に任せておけ。おぬしはお師匠に一目でも会ってくるがよい。 | |
| わしらが万が一倒れた時は、おぬしが闘わねばならんのだからな。 | |
| 邪鬼丸 | そうよ。俺もここまでいわれりゃ黙っておけねえ。 |
| 口でいってわからねえ奴は、体でわからせるしかねえぜ。 | |
| 幻妖斎 | すまぬ小源太、邪鬼丸。 |
| 霧隠才蔵 | 待たぬか、幻妖斎。 |
| 邪鬼丸 | おっと、お前の相手は俺達だ。 |
| 幻妖斎は洞窟の中に入っていった。 | |
| 突然あたりに霧がたちこめ、才蔵の姿が消えた。 | |
| 邪鬼丸 | このやろ、才蔵!逃げやがったな。 |
| 霧隠才蔵 | 逃げてはおらぬ。貴様らは、既に術にはまったわ。 |
| どこからか、才蔵の声が聞こえてきた。 | |
| 邪鬼丸 | 何だと、このやろ! |
| 小源太 | 気をつけろよ、邪鬼丸。 |
| 邪鬼丸 | へっ、大丈・・・うぐっ!く、苦し・・・い・・・。 |
| 邪鬼丸は、苦しそうにその場に倒れ込んだ。 | |
| 小源太 | おい、しっかりしろ!、邪鬼丸。 |
| 霧の中から才蔵が現れた。 | |
| 霧隠才蔵 | ふっ、妖術・毒霧にかかればたわいもないものよ。さてと、とどめを刺すか。 |
| 小源太 | おあいにくだな。 |
| 霧隠才蔵 | 何!貴様、なぜ毒にやられぬのだ。 |
| 小源太 | 拙者に毒の術を使ったのが運のつき。残念だが、拙者には毒は効かぬ。 |
| 霧隠才蔵 | くっ、このままでは俺がやられてしまう。ひとまず引き上げるか。 |
| 小源太 | 待て!才蔵。 |
| 邪鬼丸 | う・・・う・・・ |
| 小源太 | おい、邪鬼丸。大丈夫か! |
| 次第に霧がはれていった。 | |
| 邪鬼丸 | おお、小源太。あの野郎はどこだ。 |
| 小源太 | ああ、才蔵は逃げていった。 |
| 邪鬼丸 | 何だと!あ痛っててて・・・畜生、今度会ったらただじゃおかねえ。 |
| 洞窟から幻妖斎が出て来た。 | |
| 小源太 | おお幻妖斎。お師匠には会えたのか。 |
| 幻妖斎 | ああ、それより才蔵はどうした。 |
| 邪鬼丸 | へっ、逃げちまったぜ。あの野郎ぶちのめしてやろうと思ったのによ。 |
| 小源太 | あやつ、かなりの腕と見た。幻妖斎、せいぜい気をつけることだな。 |
| 幻妖斎 | そうか、逃げたのか。 |
| 小源太 | それじゃあ、拙者は先を急ぐのでな。ここで一旦別れよう。 |
| 邪鬼丸 | 俺も行くぜ。じゃあな幻妖斎。 |
| 幻妖斎 | 小源太、邪鬼丸いろいろすまなかったな。おぬしらも気をつけていけよ。 |
| 加当段蔵との死闘 | |
| 小源太の前に、いきなり何者かが現れた。 | |
| 加当段蔵 | ここを通すわけにはいかぬ。早々に立ち去れい。 |
| 小源太 | 貴様は・・・!! |
| 加当段蔵 | ん・・・?どこかで見た顔よのう。何か用か? |
| 小源太 | ここで貴様に会えるとは思わなんだ。覚悟いたせ。 |
| 加当段蔵 | ほほう、いつぞやの忍びか。運よく拾った命、わざわざ捨てに来たか。 |
| 小源太 | 地雷也にわびてこい。寂しがってるでな。 |
| 加当段蔵 | なあに、すぐお前がいくことになるさ。心配するな。 |
| 小源太 | ここが寺でよかったな。いつでも墓の用意ができておる。 |
| 加当段蔵 | ほっ、口だけは達者だな。いくぞ! |
| 加当段蔵の体力を一定以下にした場合 | |
| 加当段蔵 | ふっ、情けねえ、こんな所で殺られちまうとはな。 |
| 小源太 | 地雷也・・・仇は取ったぞ。 |
| 加当段蔵 | 俺様を倒して仇を取ったとはお笑い草よ。おもしろいことを教えてやろう。 |
| 俺様に、お前達の殺しを依頼したのは百地三太夫よ。 | |
| 小源太 | 嘘ならもっとうまくつくものだ。 |
| 加当段蔵 | 知らぬが仏よ。どうせお前は、飼い主に捨てられた愚かな犬だからな。 |
| 小源太 | 馬鹿な、なぜ頭領がわしらを殺さねばならぬ! |
| 加当段蔵 | へっ、知るかよ・・・そんなこと・・・ぐふっ! |
| 小源太 | 馬鹿な・・・ |
| 地雷也の仇を討ったというのに、小源太の心はなぜか晴れなかった。 | |
| 宝蔵院胤栄と服部半蔵の密談 | |
| 小源太 | (む、この下で話し声が聞こえる。) |
| 小源太は天井裏から、そっと下の様子を伺った。下の部屋では、何やらう二人の男達が密談をしている。 | |
| 小源太 | (これは・・・!?) |
| 宝蔵院胤栄 | 半蔵殿、例の件いかがなされましたかな? |
| 服部半蔵 | いま少し待ってくれ。柳生より盗んだはいいが、何者かに奪われてな。 |
| 宝蔵院胤栄 | 情けない。半蔵殿、我々のもくろみ、わかっておるんでしょうなぁ。 |
| 三太夫殿がこのことをお知りになったらなんとおっしゃいますやら・・・ | |
| 服部半蔵 | わかっておる!!頭領に知れる前に、必ずやこの半蔵が取り戻してみせる。 |
| 宝蔵院胤栄 | あてはおありか? |
| 服部半蔵 | わからぬ。我らの外にも秘伝書を狙っている者があろうとは思わなんだ。 |
| 宝蔵院胤栄 | しかし、半蔵殿から秘伝書を奪い取るとは相当な腕。油断めされるな。 |
| 服部半蔵 | うむ・・・それより先程からねずみがうるさい。・・・そこだ!! |
| 半蔵は、横においてあった槍を素早く手にすると、天井を突いた。 | |
| 小源太 | うぬっ! |
| 小源太は、とっさによけたが体制を崩し天井をぶち抜くと下の部屋へ落ちてしまった。 | |
| 服部半蔵 | とんで火に入る夏の虫とは、まさにおまえのことよ。久しぶりだな、小源太。 |
| 小源太 | 半蔵、今の話はどういうことだ。 |
| 服部半蔵 | 貴様には関係ないことよ。貴様の始末は宝蔵院の強者どもがしてくれるわ。 |
| 宝蔵院胤栄 | 皆の者、曲者じゃ。であえ、であえ! |
| 小源太 | 待たぬか! |
| 二人を追おうとすると、小源太の前に槍を持った幾人もの坊主が立ちはだかった。 | |
| 新堂小太郎との再会 | |
| 小源太の隣をいつしか一人の男が並んで走っていた。 | |
| 新堂小太郎 | いよう、おやっさん。お久しぶりぃ。元気でした? |
| その男は、まだ童顔の持主でくったくのない笑顔を小源太に投げかけた。 | |
| 小源太 | 小太郎・・・!? |
| 新堂小太郎 | 覚えててくれたの、嬉しいねえ。おやっさんのことずいぶん探したんだぜ。 |
| 小源太 | 殺るためか? |
| 新堂小太郎 | お世話になったおやっさんを殺れるわけないでしょ。話があんの、話が。 |
| 小源太 | なんの話だ? |
| 新堂小太郎 | ここじゃなんだから、飯道山まで来てくれないかな。大事な話だからさ。 |
| 小源太 | おいおい・・・急にどういうことだ。 |
| 新堂小太郎 | 信用してるからね。じゃ、待ってるからさ。 |
| そういうと、小太郎は風のように走り去っていった。 | |
| 小源太 | 相変わらず、すばしっこい奴だ。 |
| 秘伝書の行方 | |
| 新堂小太郎 | やっぱり来てくれたね、うれしいなぁ。こっちだよ、皆を紹介する。 |
| 小源太 | 皆を・・・? |
| 小源太は、小太郎に山奥へとつれて行かれた。 | |
| 新堂小太郎 | おーい、皆出て来てくれ、おやっさんが来てくれたぜ。 |
| 新堂小太郎のかけ声で、今までどこに潜んでいたのか、数人の忍者達が姿を現した。 | |
| その中には伊賀の下忍でも凄腕で通った昔の仲間達を始め、猿飛佐助や風魔小太郎など超一流の忍者も顔をそろえていた。 | |
| 上野の左 | 小源太、無事で何よりだったな。 |
| 楯岡道順 | まあ、おぬしの腕なら追ってに殺られることもあるまい。 |
| 新堂小太郎 | 皆、おやっさんのこと心配してたんだぜ。 |
| 次郎坊 | そうよ。おめえが抜けるとは思わなかったからな。 |
| 小源太 | お前ら・・・そろいもそろって一体何が起きたというんだ。 |
| 風魔小太郎 | それは、わしから話をしよう。 |
| 小源太 | おぬしは? |
| 風魔小太郎 | お初にお目にかかる。わしは、風魔一族の頭、風魔の小太郎と申す。 |
| 小源太 | 風魔一族の頭がなぜここに? |
| 風魔小太郎 | 宝蔵院に忍び込んだということは、秘伝書のことはご存知であろう。 |
| 半蔵より秘伝書を奪い取ったのは拙者でござる。 | |
| 小源太 | 何と・・・? |
| 楯岡道順 | 三太夫は秘伝書を狙っておる。 |
| 宝蔵院と手を組み全国を手中に治めんとしている。 | |
| 次郎坊 | 全ての悪の根源は、我ら伊賀忍びの頭領百地三太夫だ。情けない話よ。 |
| 新堂小太郎 | 俺達だけじゃどうにもなんねえ。だからさ、他の忍軍に助けを求めたんだ。 |
| 風魔小太郎 | 最近の百地の行動は目にあまる。何とかせねばならぬと思っていたのだ。 |
| 小源太 | それで秘伝書はどこにあるのだ。 |
| 次郎坊 | それが、風魔殿が半蔵より奪い取ったまではよいのだが・・・ |
| 風魔小太郎 | 面目ない。途中、うるさい小僧と争ったすきに落としたようなのだ。 |
| 猿飛佐助 | 拙者がその小僧を追って問いただしたが、秘伝書は持っていないという。 |
| 再び何者かに盗まれたようだ。 | |
| 風魔小太郎 | 秘伝書はこの世に存在してはならぬ恐ろしい巻物だ。 |
| 百地の手に渡る前に、何とか始末せねばならん。 | |
| 猿飛佐助 | そのためにも、小源太殿の力をぜひともお借りしたい。 |
| 風魔小太郎 | どうだろう、小源太殿。手伝ってはくれまいか? |
| 手伝いますか(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 小源太 | もちろんだとも。拙者は柳生家に行って秘伝書の真偽を確かめよう。 |
| 何かわかったら連絡してくれ。 | |
| 上野の左 | 頼んだぞ。百地の野望、伊賀忍の名誉にかけても断固阻止せねばならん。 |
| 小源太 | おお、奴に問いたいこともあるのでな。 |
| そして、小源太は飯道山を後にした。 | |
| いいえ | |
| 小源太 | 悪いが遠慮させてもらう。思うことあって、柳生に行きたいのでな。 |
| 楯岡道順 | そうか、残念だな。何かわかったら連絡する。気を付けて行けよ。 |
| 小源太 | すまぬ。皆も気を付けてくれ。 |
| そして、小源太は飯道山を後にした。 | |
| 百地三太夫の過去 | |
| 小源太は、石舟斎に百地三太夫が秘伝書を狙っていることなど、今までのいきさつを克明に話した。 | |
| 柳生石舟斎 | ・・・そうでしたか。ならば秘伝書は消さねばなりますまい。 |
| 後世まで伝えようと、書き残したのが間違いだったのかもしれません。 | |
| 小源太 | 秘伝書を始末してよろしいのですね。 |
| 柳生石舟斎 | 小源太殿、三太夫はいかがなさるおつもりですか。 |
| 小源太 | 奴の口から真相を聞くまでは、何とも・・・ |
| 柳生石舟斎 | ・・・実は、三太夫はわしの双子の弟なのです。 |
| 小源太 | 何ですと!! |
| 柳生石舟斎 | 弟が忍術の道を歩き始めた頃はそんなことを考えるような男ではなかった。 |
| もし・・・弟を殺らねばならぬのならせめて、この剣をお使い下さい。 | |
| そういって石舟斎は、一振りの見事な刀を小源太に渡したのである。 | |
| 小源太 | これは? |
| 柳生石舟斎 | 柳生剣と申しましてな。柳生家に伝わる名刀じゃ。これをお持ちなされ。 |
| 小源太 | かたじけない。 |
| 柳生石舟斎 | 秘伝書の行方が知れぬのが気がかりじゃ。悪人の手に渡らねばよいが・・・ |
| 小源太は石舟斎に礼をいい柳生家を後にした。 | |
| 三聖龍の頼み | |
| 小源太の前に、突然巨大な光の玉が現れた。 | |
| 三聖龍 | 我ら、三聖龍と申す。おぬしを男と見込んで頼みがある。 |
| ある男が毒によって生死の境をさ迷っているのだが、助けてはくれまいか。 | |
| 助けますか(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 小源太 | 拙者が毒を中和できる体質としってのようだな。頼みを聞こう。 |
| 三聖龍 | 礼を言うぞ。しばし、おぬしの体を借りる。 |
| 光の玉が、小源太を包み込むと、次第に意識が遠のいていった。しばらくして三聖龍と名のる光の玉の声によって気が付いた。 | |
| 三聖龍 | おぬしの力によって、男は一命を取りとめた。感謝するぞ。さらばじゃ。 |
| いいえ | |
| 小源太 | そんな話信用できぬ。消えるがよい。 |
| 三聖龍 | わかった。邪魔したな。おぬしの行末必ずや災難が待ちうけておろう。 |
| そう言うと光の玉は静かに消えていった。 | |
| 服部半蔵との死闘 | |
| 服部半蔵 | わざわざ戻ってくるとは馬鹿な男よ。そうまでして俺様に殺されたいか。 |
| 小源太 | 三太夫はどこにいる。 |
| 服部半蔵 | 死にゆく者が知る必要もあるまい。 |
| 小源太 | ならば、お前に問う。地雷也の殺しを依頼したのは三太夫なのか。 |
| 服部半蔵 | だったらどうする? |
| 小源太 | 首を取る! |
| 服部半蔵 | これは笑止。弱い犬ほどよく吠えるものよ。 |
| 小源太 | 半蔵、自分の体でためしてみるか? |
| 服部半蔵 | おもしろい、かかってこい小源太!! |
| 戦闘に勝利した場合 | |
| 服部半蔵 | こんな・・・馬鹿なことが・・・ |
| 小源太 | 三太夫はどこにいるんだ。 |
| 服部半蔵 | お前は三太夫様に勝てぬ。伊賀忍法は全て通じぬのだからな・・・ |
| 半蔵はそう吐き捨てると、そのまま息を引き取った。 | |
| 小源太は半蔵の死体から、忍びいろはで書かれた一通の手紙を見つけた。 | |
| 小源太 | むっ、忍びいろはで書かれている。 |
| 手紙を読みますか(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 読み終わったらスペース・キーを押して下さい。 | |
| 小源太 | そうか。三太夫よ、待っていろ。 |
| いいえ | |
| 小源太 | こんなもの、読んでも仕方がない。 |
| 小源太は手紙を破り捨てた。 | |
| 宝蔵院胤栄・胤舜との死闘 | |
| 部屋の中央で、宝蔵院胤栄と息子の胤舜が不適な笑いを浮かべていた。 | |
| 宝蔵院胤栄 | やはりいらっしゃいましたな。 |
| 小源太 | 貴様、胤栄!三太夫はどこだ!! |
| 宝蔵院胤栄 | ほほほ・・・ここにはおりませぬわ。そなたが策略にかかっただけのこと。 |
| 宝蔵院胤舜 | 仏の名において、極楽往生を約束しよう。安心して死ぬがよい。 |
| 小源太 | 生臭坊主が極楽往生とは、笑うに笑えぬな。 |
| 宝蔵院胤栄 | 胤栄、言葉は無用です。殺ってしまいなさい。 |
| 小源太 | 三太夫の居所をしゃべれば生かしてやってもよいぞ。 |
| 宝蔵院胤舜 | 宝蔵院・槍の舞、とくと御覧にいれよう。いやあ!! |
| 胤栄・胤舜が襲いかかってきた。 | |
| 戦闘に勝利した場合 | |
| 宝蔵院胤栄 | 天下が・・・わしの夢が・・・ |
| 小源太 | 三太夫はどこにいる! |
| 宝蔵院胤舜 | 親父・・・痛えよ、死にたくねえよ。 |
| 宝蔵院胤栄 | 天下が、天下が欲しい・・・ |
| 小源太 | ・・・地獄で天下を取ればよい。 |
| 宝蔵院胤栄 | ぐ、ぐほっ・・・ |
| 小源太 | 三太夫、貴様どこにいるのだ・・・ |
| 謎の占い師との再会 | |
| 占い師 | そこのお方・・・ |
| 小源太 | おお、おぬし、いつぞやの占い師か。なぜこんなところにおるのだ。 |
| 占い師 | 比叡山に行きなされ。比叡山で全てが終ります・・・ |
| 小源太 | 何!?どういうことだ。 |
| そういった時、既に占い師の姿は消えていた。 | |
| 小源太 | 不思議な奴・・・ |
| 秘伝書の行方 | |
| 小源太の前に、楯岡道順が現れた。 | |
| 楯岡道順 | おう、小源太、探したぞ。秘伝書の行方がわかった。 |
| 小源太 | 何だと!? |
| 楯岡道順 | 風魔の小太郎と争った小僧から秘伝書をすり取った男がいてな。 |
| 小源太 | その男が持っているのか? |
| 楯岡道順 | いや、その男は頼まれただけらしい。 |
| 小源太 | 頼んだのは誰だ! |
| 楯岡道順 | 占い師の格好をしているといっていたが、それしかわからぬのだ。 |
| 小源太 | 占い師だと!! |
| 楯岡道順 | どうかしたのか? |
| 小源太 | いや・・思いあたることがあってな。 |
| そうか、まあ何かあったら、また連絡してくれ。 | |
| 楯岡道順 | ああ、すまなかったな。 |
| 楯岡道順は小源太にそう伝えると走り去っていった。 | |
| 小源太 | あの占い師、何かありそうだな・・・ |
| 比叡山の一つ目小僧 | |
| 急に生暖かい風があたりに吹き始めたかと思うと、どこから出てきたのか、一人の小坊主が木陰でシクシク泣いている。 | |
| なんと、その小坊主は一つ目だった。 | |
| 一つ目小僧 | 目がほしい。目がほしいよ・・・お前の目をおくれよ。 |
| 小源太 | 成仏できぬのか? |
| 一つ目小僧 | 昔、悪い和尚さんに左目を切られて殺されたんだ。痛いよ、目が痛いよ。 |
| 小源太 | かわいそうに・・・ |
| 一つ目小僧 | 成仏したい。目がほしいよ・・・ |
| あなたの目をやりますか(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 小源太 | 目をやらんでもない。しかし、しばらくの間、待ってもらえぬか。 |
| 一つ目小僧 | 待つって、どのくらいだ? |
| 小源太 | 一人、倒さねばならぬ男がいるのだ。それがすんだら必ず戻ってこよう。 |
| 一つ目小僧 | 本当か? |
| 小源太 | 本当だとも。約束しよう。 |
| 一つ目小僧の姿は、だんだんと一人の坊主に変わっていった。 | |
| 慈忍和尚 | 心優しき方じゃ。その言葉、誠と信じよう。その言葉だけで成仏できる。 |
| 小源太 | あなたは・・・! |
| 慈忍和尚 | わしは慈忍と申す者じゃ。世の行く末が心配で成仏できなかったのじゃ。 |
| しかし、おぬしのような優しき男に触れたことにより成仏できる。 | |
| 礼といっては何だが、おぬしの左目に光を与えよう。 | |
| そういうと慈忍和尚は小源太の左目に軽く手をあてた。 | |
| 慈忍和尚 | どうじゃな? |
| 小源太 | おお・・・見える!見えるぞ!!ウァーッハッハッハッ。 |
| 慈忍和尚 | この先にある赤ヶ池には恐ろしい大蛇がいる。 |
| 大蛇から身を守る封印が淵に描かれておる。気を付けていきなされ。 | |
| 小源太 | 何と・・・何とお礼を申してよいか。 |
| 慈忍和尚 | よいよい、心優しき者よ。おぬしの幸せを願っておるぞ。さらばじゃ。 |
| 慈忍和尚の亡霊は嬉しそうに微笑むと、陽炎のように消えていった。 | |
| いいえ | |
| 小源太 | 馬鹿なことを言うんじゃない。立ち去れ妖怪! |
| 一つ目小僧 | 出ていけ、おらの山から出ていけ・・・ |
| 一つ目小僧がそういった瞬間小源太は比叡山の外にはじき出されていた。 | |
| 大蛇との死闘 | |
| 小源太 | ここが大蛇の出るという赤ヶ池だな。 |
| 水面が波打ったかと思うと、一匹の巨大な蛇が現れ、小源太に襲いかかってきた。 | |
| 小源太 | 出たな、赤ヶ池の大蛇め! |
| 闘いますか(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 身構える間もなく、大蛇の鋭い牙が小源太の体を引き裂いた。 | |
| 小源太 | ぐわぁー! |
| 死亡画面へ・・・ | |
| いいえ | |
| 小源太 | 和尚の言っていた封印はどこだ? |
| 小源太は、うまく大蛇の下をすり抜けると、封印を探して走った。 | |
| 赤池大蛇 | シャーッ! |
| 大蛇が小源太を追ってきた。 | |
| 一度でも比叡山の外にでた場合 | |
| 小源太 | 大蛇よ、来るなら来てみろ。 |
| 水面が波打ったかと思うと、一匹の巨大な蛇が現れ、小源太に襲いかかってきた。 | |
| 小源太 | 出たな、赤ヶ池の大蛇め! |
| 闘いますか(はい/いいえ)? | |
| はい | |
| 身構える間もなく、大蛇の鋭い牙が小源太の体を引き裂いた。 | |
| 小源太 | ぐわぁー! |
| 死亡画面へ・・・ | |
| いいえ | |
| 小源太 | 和尚の言っていた封印はどこだ? |
| 小源太は、うまく大蛇の下をすり抜けると、封印を探して走った。 | |
| 赤池大蛇 | シャーッ! |
| 大蛇が小源太を追ってきた。 | |
| 封印の場所に移動した場合 | |
| 小源太 | しめた!これが例の封印か。 |
| 地面に血で描かれた文字盤のようなものがある。 | |
| 小源太が文字盤の上に立つと大蛇は急に小源太の姿が見えなくなったのか、とまどい始めた。 | |
| 小源太 | 未だ!大蛇め、覚悟しろ。 |
| 戦闘に勝利した場合 | |
| 大蛇は断末魔の悲鳴と共に倒れ込み、赤ヶ池に沈んでいった。 | |
| 小源太 | これで、大蛇が人々を襲うこともあるまい。 |
| 最後の闘い | |
| 部屋の中央に座しているのは紛れもなく伊賀の頭領・百地三太夫であった。 | |
| 小源太 | 三太夫・・・ |
| 百地三太夫 | ふぉっふぉっふぉっ、小源太、とうとうここまで来おったか。 |
| 小源太 | 探したぞ、三太夫。お前に問いたいことがある。 |
| 百地三太夫 | ほほう、何かな。死にゆく者へのはなむけ、命乞い以外なら聞いてやるぞ。 |
| 小源太 | 加当段蔵を雇い、拙者と地雷也の殺しを頼んだのはおぬしか? |
| 百地三太夫 | 何かと思えばくだらないことを。ウワーッハッハッハッ。 |
| 小源太 | 答えるのだ!! |
| 百地三太夫 | ・・・そうじゃ。下忍の分際で人徳を持つなどもってのほか。 |
| 死を持って報いるのは当然のことよ。 | |
| 小源太 | わぁった。もはや心の迷いはとれた。安心してお前を切れる。 |
| 百地三太夫 | はっ!わしを切るだと?貴様の術など子供だましよ。かかってまいれ! |
| 小源太 | こしゃくな。 |
| 百地三太夫 | どうした、いつでもよいのだぞ。 |
| 小源太 | すきがない・・・ |
| 静寂の中、時だけが過ぎていった。双方ともぴくりとも動かず、お互いのすきを伺っているかのように見えた。 | |
| 百地三太夫 | 来ぬか。ならばわしからいこう。 |
| そういって、三太夫の小指が動いた瞬間、闘いを妨げるかのように二人の間を巨大な火柱が立ち登った。 | |
| 百地三太夫 | うぬ! |
| 小源太 | 何と! |
| 部屋の入口に一人の占い師が立っていた。 | |
| 百地三太夫 | 貴様、何者じゃ! |
| 占い師 | おお、何とか間にあったようですな。 |
| 小源太 | おぬし、一体!? |
| 占い師は親しげな笑みを浮かべながら、一歩一歩ゆっくりと小源太の方へ近づいていった。 | |
| 占い師 | 小源太殿、私をお忘れですか? |
| 小源太 | 忘れる? |
| 占い師 | 忘れたたあ、いわせねえ。目ん玉ひんむいてとくと見やがれ! |
| 次の瞬間、占い師がマントを放り投げると、そこにはもう占い師の姿はなく、懐かしい男の姿があった。 | |
| 小源太 | 地雷也! |
| 地雷也 | おうよ、小源太。待たせたな。 |
| 小源太 | 本当に・・・本当に地雷也なのか! |
| 地雷也 | あた棒よ!あれしきのことで死ぬかってんだ。ちゃんと両足ついてるぜ。 |
| 小源太 | よかった・・・よかったよ地雷也。 |
| 小源太の目頭に熱いものが込み上げてきた。 | |
| 百地三太夫 | 貴様、生きておったとはな。 |
| 地雷也 | おう、三太夫。貴様を切るため、地獄から舞い戻ってきたぜ!! |
| 百地三太夫 | こざかしいわ! |
| 地雷也 | 小源太、話は後だ。さっそく鬼退治といこうじゃねえか。 |
| 小源太 | そうだな、俺達にとって最後の仕事を片付けるとするか。 |
| 百地三太夫 | しゃらくさい。二人まとめて地獄へ送ってやるわ。 |
| 柳生剣で三太夫を攻撃した場合 | |
| 百地三太夫 | むっ、その剣はもしや柳生剣! |
| 小源太 | そうだ。石舟斎殿からお前を切るために預かった。 |
| 百地三太夫 | 馬鹿め!貴様の腕ではしょせんなまくら刀よ。 |
| 地雷也 | 三太夫、それはどうかな。これを見やがれ!! |
| 地雷也は、ふところから一本の巻物を取り出した。 | |
| 百地三太夫 | そ、それは・・・!! |
| 地雷也 | そうよ、おめえが探してた柳生秘伝書だ。 |
| 小源太 | じゃあ、秘伝書を盗んだ占い師というのは、やはり・・・ |
| 地雷也 | 地雷也様よ。どうだ、三太夫。のどから手が出る程欲しいだろ? |
| 百地三太夫 | よこせ!それを渡せば命だけは助けてやるぞ。 |
| 地雷也 | 何か、勘違いしてるんじゃねえのか。え、おい? |
| 地雷也が口から火を吹くと、秘伝書はめらめらと燃えていった。 | |
| 百地三太夫 | やめろ・・・やめてくれえ! |
| 地雷也 | これで秘伝書の秘密を知るのは俺一人になっちまったな。 |
| 百地三太夫 | おのれ・・・殺してやる!! |
| 小源太 | おう、地雷也。一気に勝負をつけようぜ。 |
| 地雷也 | うむ。小源太、俺の前に立て。 |
| 小源太 | よし! |
| 地雷也が刃を振りかざし、小源太の柳生剣と交わると、強烈な閃光がほとばしり、柳生剣全体をまばゆい光が包み込んだ。 | |
| 小源太 | 今だ!! |
| 小源太は、三太夫に向って走った。 | |
| 三太夫 | ぎゃあーっ!! |
| 耳をつんざく程の悲鳴が中堂に響き渡った。それは、三太夫にとって、あまりにもあっけない最後であった。 | |
| エンディング | |
| 小源太 | 全てが終っちまったな。 |
| 地雷也 | ああ・・・ |
| 小源太 | お前はこれからどうするんだ? |
| 地雷也 | そうさなあ。あてのねえ旅にでも出るかな。小源太、おめえこそどうするんだ? |
| 小源太 | 俺か?俺はどこか知らないところに行って百姓でもするかな。血なまぐさいことは、もう御免だ。 |
| 地雷也 | 俺もだ。じゃあここで別れようぜ。 |
| 小源太 | ああ・・・達者で暮らせよ。 |
| 地雷也 | 縁があったら、またどこかで会えるだろう。 |
| 小源太 | 縁があったらな。 |
| 地雷也 | その時まで・・・ |
| 小源太 | ・・・さらばだ。 |
| 小源太 | |
| 百地三太夫 | |
| 加当段蔵 | |
| 服部半蔵 | |
| 柳生石舟斎 | |
| 柳生又右衛門 | |
| 宝蔵院胤栄 | |
| 宝蔵院胤舜 | |
| 石川五右衛門 | |
| 新堂小太郎 | |
| 風魔小太郎 | |
| 猿飛佐助 | |
| 霧隠才蔵 | |
| 楯岡道順 | |
| 上野の左 | |
| 次郎坊 | |
| 慈忍和尚 | |
| 赤池大蛇 | |
| あやめ | |
| 地雷也 | |
| 邪鬼丸 | |
| 幻妖斎 | |
| 以下 スタッフロール | |
| スタッフロール終了後 | |
| 向こうからうす汚れた一人の女性が、ふらふらと千鳥足で歩いてくる。 | |
| 小源太 | あやめ!そなたあやめではないか!? |
| あやめ | こ、小源太殿!お許し下さい。 |
| 小源太 | おいおい、勘違いするでない。追ってではござらん。拙者は抜けた身。伊賀も甲賀もないぞ。 |
| あやめ | ・・・そうですか。小源太殿、よろしければ一緒にあやめも連れて行って下さいまし。 |
| 小源太 | 何を言うか。邪鬼丸が探しておったぞ。 |
| あやめ | いけません!あやめがいては邪鬼丸は強い男になれないでしょう。このまま、二度と会ってはならないのです。 |
| 小源太 | そうか・・・ならば深くは聞くまい。拙者とて流浪の身それでもついてくると申すのか? |
| あやめ | はい。あやめはもういく所がのうございます。どうか連れて行って下さいまし。 |
| 小源太 | よし、ならばついてくるがよい。そのかわり、どうなってもしらんぞ。 |
| あやめ | ありがとうございます。 |
| 小源太とあやめは、片田舎の宮本村という所に行き、そこで夫婦となった。 | |
| そして宮本村を安住の地と誓い、百姓となって暮らした。 | |
| 二年後、二人の間に一人の男の子が生まれた。その子の名を、武蔵(たけぞう)という・・・ | |