庵 |
幻妖斎 |
懐かしいな。お師匠と、暮らした小屋だ。 |
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手紙が置いてある。 |
幻妖斎 |
これは、お師匠の手紙ではないか。私宛に書かれている。 |
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一体どういうことだ。 |
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幻妖斎は、法道仙人からの手紙の封を切ってみた。 |
法道仙人 |
幻妖斎、久しぶりじゃのう。 |
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いつか、お前がここに戻ってきた時のために、手紙を残しておく。 |
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わしは比叡山で即身仏となる。 |
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もし、まだ凍結行をあきらめておらんのなら、比叡山まで来るがよい。 |
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お前なら必ずや凍結行を手にすることができるであろう。 |
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あの日お前が山を降りたのも、全ては凍結行のため。 |
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わしは、何も恨んでおらん。比叡山で待っておるぞ。 |
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幻妖斎のほおを大粒の涙がつたった。 |
幻妖斎 |
お師匠、私が馬鹿でした。今すぐ比叡山へ向います。待っていて下さい。 |
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慈忍和尚の頼み |
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坊主の亡霊が現れた。 |
慈忍和尚 |
そこを行く若者よ、一つ頼みがあるのじゃ。聞いてくれまいか? |
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頼みを聞きますか(はい/いいえ)? |
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はい |
幻妖斎 |
私でできることなら、なんなりと申して下さい。 |
慈忍和尚 |
ありがたい。実は、この赤ヶ池には恐ろしい大蛇が住みついておる。 |
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その大蛇から身を守るために、おぬしの血で封印を描いてもらいたい。 |
幻妖斎 |
たやすいこと。ここに記しておきましょう。 |
慈忍和尚 |
この封印はおぬしの生ある限り続く。おぬしの行く道に加護あれ。 |
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幻妖斎が封印を描き終えると坊主の霊は安心したように微笑み、消えていった。 |
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いいえ |
幻妖斎 |
すまんが先を急いでいるんでね。 |
慈忍和尚 |
どうしてもだめかのう。 |
幻妖斎 |
ああ、だめだね。 |
慈忍和尚 |
わかった。おぬしのようなものに入山する資格はない。悔い改めるものじゃ。 |
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一瞬、視界がぼやけたかと思うと、次の瞬間幻妖斎は、比叡山の外にはじきだされていた。 |
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比叡山 霧隠才蔵との出会い |
幻妖斎 |
ほう、洞窟があるのか。 |
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幻妖斎の前に、一人の男が現れた。 |
霧隠才蔵 |
ふっ、貴様よくぬけぬけと来れたもんだな。 |
幻妖斎 |
おぬし、何者だ。 |
霧隠才蔵 |
知らぬのも無理はない。冥土のみやげに教えてやろう。俺の名は霧隠才蔵。 |
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お師匠の法道仙人は、貴様のふがいなさを泣いておったわ。 |
幻妖斎 |
馬鹿な・・・お師匠の弟子は私一人のはず。 |
霧隠才蔵 |
おぬしの去った後、お師匠は俺を弟子にした。 |
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お師匠はこの中で眠っておる。だが、貴様に会わせるわけにはいかん。 |
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勝負だ!幻妖斎。 |
幻妖斎 |
待て!もしそうであれば、おぬしとは兄弟同然。争ってはいかぬ。 |
霧隠才蔵 |
問答無用。いくぞ!! |
幻妖斎 |
やめろ!おぬしとは闘いたくない。 |
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一目でよいからお師匠に会わせてくれないか?私は謝りたいのだ。 |
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ただそれだけでよい。 |
霧隠才蔵 |
うるさい。お前はお師匠を裏切った。その報い、今受けるがよい。 |
|
俺と闘うのだ!! |
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闘いますか(はい/いいえ)? |
|
はい |
幻妖斎 |
仕方あるまい。受けてたとう。 |
霧隠才蔵 |
ふっふっふっ、妖術・魔霧の陣、受けてみよ。 |
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と、同時にどこからともなく霧が発生し、幻妖斎の視界をはばんだ。 |
幻妖斎 |
どこだ、才蔵。 |
霧隠才蔵 |
最後だな。お師匠の恨み、思い知れ幻妖斎。 |
幻妖斎 |
ぐぉっ! |
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霧の中を無数の手裏剣が飛びかった。そして、それは幻妖斎がこの世で最後に見た光景であった。 |
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死亡画面へ・・・ |
|
いいえ |
幻妖斎 |
ここは一旦引き下がった方がよさそうだな。 |
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次の瞬間、幻妖斎の姿はもうそこにはなかった。 |
幻妖斎 |
邪鬼丸と小源太の力を借りられればよいのだが・・・。一度話してみるか。 |
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邪鬼丸と小源太に助けを求める |
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比叡山での出来事を2人に話しますか(はい/いいえ)? |
|
はい |
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幻妖斎は、二人に今までの出来事を話した。そして、比叡山まで一緒に来てほしいと頼んだ。 |
幻妖斎 |
才蔵とは争いたくない。話しあってわかるものなら、そうしたい。そのためにも、おぬしらの力をぜひとも借りたいのだが・・・ |
|
小源太、邪鬼丸、助けてはくれぬか。 |
邪鬼丸 |
まあ、だいたいの話しはわかったぜ。とにかく、その野郎を黙らせりゃあいいってことだな。 |
小源太 |
お前が殺気だってどうするのだ、邪鬼丸よ。まあ、幻妖斎、我々二人で説得してみよう。 |
幻妖斎 |
すまぬ小源太、邪鬼丸。恩にきるぞ。 |
邪鬼丸 |
そうと決まれば、早えとこでかけようぜ。 |
|
|
法道仙人と再会 |
幻妖斎 |
この洞窟の前で才蔵と会ったのだ。 |
邪鬼丸 |
出て来やがれ才蔵。俺が勝負してやらあ。 |
小源太 |
邪鬼丸、おぬしの性分どうにかならぬのか。 |
霧隠才蔵 |
ふっ、俺は逃げも隠れもせん。小僧一匹何を騒いでいるかと思えば・・・。 |
|
幻妖斎、貴様つくづく卑怯な奴よ。 |
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一人ではかなわぬとみて、仲間を連れて来おったか。 |
邪鬼丸 |
てめえなんか、俺一人で十分だぜ。 |
小源太 |
才蔵とやら、我々は争いに来たのではない。 |
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話を聞けばおぬしと幻妖斎は同じ師のもとに学んだというではないか。 |
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それに幻妖斎は師に謝りに来たのだ。一目会わせてやってはくれまいか。 |
霧隠才蔵 |
たわ言をいうな。この男はお師匠を裏切ったのだ。もはや、同胞ではない。 |
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お前らと一緒に地獄へ送ってやろう。 |
幻妖斎 |
才蔵、この二人には関係ない。俺が勝負しよう。 |
小源太 |
いや、幻妖斎。こいつは、どうせわしらも殺すつもりだ。 |
|
ここは我々に任せておけ。おぬしはお師匠に一目でも会ってくるがよい。 |
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わしらが万が一倒れた時は、おぬしが闘わねばならんのだからな。 |
邪鬼丸 |
そうよ。俺もここまでいわれりゃ黙っておけねえ。 |
|
口でいってわからねえ奴は、体でわからせるしかねえぜ。 |
幻妖斎 |
すまぬ小源太、邪鬼丸。 |
霧隠才蔵 |
待たぬか、幻妖斎。 |
邪鬼丸 |
おっと、お前の相手は俺達だ。 |
|
幻妖斎は洞窟の中に入っていった。 |
|
洞窟の中は薄暗かった。しかし、あまり広そうな洞窟ではない。 |
|
幻妖斎は目を凝らし手探りで奥へ進んだ。 |
|
すると奥の暗がりに、ぼんやりと灯がともっている。 |
幻妖斎 |
お師匠!! |
|
ろうそくの灯に照らされ座っているのは、まぎれもなく法道仙人であった。 |
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幻妖斎は、急いで法道仙人の前に駆け寄ると膝をつき、深く頭を下げた。 |
幻妖斎 |
お師匠様、お久しゅうございます。 |
|
お師匠様が残してくださった文面、確かに読ませて頂きました。 |
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今さら私は・・・お師匠。お師匠!! |
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幻妖斎は、法道仙人の膝におそるおそる触れてみた。しかし仙人の体は冷たく何の反応もない。 |
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仙人は即身仏の修行のためか、既に息絶えていた。まだ死んでから三日とたっていないだろう。 |
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幻妖斎のほおを一筋の涙がつたった。 |
幻妖斎 |
お師匠、お許し下さい。 |
|
せめて、せめて生きているうちに一目でも会えれば・・・。 |
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私は謝りたかった。私のせいでこんなことに。 |
法道仙人 |
幻妖斎。 |
幻妖斎 |
えっ! |
|
どこからか幻妖斎を呼ぶ声がした。 |
|
驚いて、幻妖斎がまわりを見ると、仙人の前にぼんやりとした光が浮かびあがった。 |
幻妖斎 |
こっ、この光は・・・。 |
法道仙人 |
わしじゃよ、幻妖斎。久しぶりじゃのう。 |
幻妖斎 |
お師匠!! |
法道仙人 |
わしがお前に見せる最後の仙術・残像念じゃ。 |
|
これは魂というよりも、お前に残した写し絵のようなもの。 |
|
今こそ、わしが知っている凍結行の秘を全てお前に託そう。 |
幻妖斎 |
もったいのうございます。今さら私に凍結行を得る資格などありませぬ。 |
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最初のころは、お師匠が許して下されば凍結行を教えて頂こうなどと、 |
|
甘い考えをもっておりました。しかし、私は間違っておりました。 |
|
私は恥ずかしゅうございます。 |
法道仙人 |
馬鹿者!!ならば、なおさら聞けい。 |
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わしが、学ぶことのできなかった凍結行。おぬしが後を継ぐのじゃ。 |
|
これはわしの遺言。恥じる気持ちなど持つ前に、お前の信念を貫き通せ。 |
幻妖斎 |
私は・・どうすればよいのでしょう。 |
法道仙人 |
運命よ。運命に身を任せるのじゃ。されば、道は自然と開かれよう。 |
|
この世には、天界から使わされた三匹の龍「三聖龍」がおるという。 |
|
そのうちの一匹が飛鳥にいる。 |
|
三聖龍がお前を凍結行へと導いてくれるはずじゃ。さあ、もう行くがよい。 |
|
これでお別れだ。眠らせてくれ・・・達者でな幻妖斎。 |
|
光は一瞬ゆらめいたかと思うと静かに消えて行った。 |
幻妖斎 |
お師匠、どうか安らかに・・・ |
|
幻妖斎は、きっと凍結行をわがものにしましょうぞ。 |
|
幻妖斎が法道仙人に別れを告げ、洞窟を後にすると、外には小源太と邪鬼丸が立っていた。 |
小源太 |
おお幻妖斎。お師匠には会えたのか。 |
幻妖斎 |
ああ、それより才蔵はどうした。 |
邪鬼丸 |
へっ、逃げちまったぜ。あの野郎ぶちのめしてやろうと思ったのによ。 |
小源太 |
あやつ、かなりの腕と見た。幻妖斎、せいぜい気をつけることだな。 |
幻妖斎 |
そうか、逃げたのか。 |
小源太 |
それじゃあ、拙者は先を急ぐのでな。ここで一旦別れよう。 |
邪鬼丸 |
俺も行くぜ。じゃあな幻妖斎。 |
幻妖斎 |
小源太、邪鬼丸いろいろすまなかったな。おぬしらも気をつけていけよ。 |
|
|
青龍の頼み |
|
あたりに轟音が鳴り響くと、淵の中から一匹の巨大な龍が現れた。 |
|
その龍は青く光り輝き、空に溶け込み、淵の水が真っ青にそまる程であった。 |
青龍 |
たち去れ。ここは人間の来る所ではない。 |
幻妖斎 |
三聖龍か・・・!? |
青龍 |
ほほう何故わしのことを知っておる。 |
|
いかにもわしは三聖龍の一、青龍だ。おぬし、何者だ。 |
幻妖斎 |
わが名は幻妖斎。凍結行を学びたく、三聖龍を探しておりました。 |
青龍 |
凍結行だと・・・そのためには、我ら三聖龍の力が必要。 |
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しかし兄者の龍は岡寺と高野山に閉じ込められておる。 |
|
お前には兄者を助ける勇気はあるか? |
|
助けますか(はい/いいえ)? |
|
はい |
幻妖斎 |
もちろん。 |
青龍 |
よくぞ申した。兄者達のことおぬしに任せよう。 |
|
青龍は青白い光をはなつと、淵から消えた。 |
|
次の瞬間、幻妖斎の体を光が包むと、その両手には真っ青な美しい手甲がはめられていた。 |
幻妖斎 |
これは・・・ |
青龍 |
わしだ。これからは手甲となりおぬしの身を守ってやろう。先を急ぐぞ。 |
|
ああ、やれるだけやってみよう。 |
|
いいえ |
幻妖斎 |
あまり危険をおかしたくはないな。 |
青龍 |
ならば消えるがよい。 |
|
一瞬、視界がぼやけたかと思うと、次の瞬間幻妖斎は、飛鳥の外にはじきだされていた。 |
|
一度でもいいえと答えた場合 |
|
考えなおしたのか? |
|
助けますか(はい/いいえ)? |
|
|
斧山伏との死闘 |
斧山伏 |
ここには龍が封印されている。近寄る者は切る。 |
幻妖斎 |
ぶっそうな話だな。なぜ龍を封印している。 |
斧山伏 |
これは悪龍だからだ。 |
幻妖斎 |
どうして悪龍なのだ。 |
斧山伏 |
龍はみな悪に決まってるではないか。 |
幻妖斎 |
そんなことはない。封印を解いてはくれまいか。 |
斧山伏 |
馬鹿を言うな。帰れ帰れ!! |
幻妖斎 |
しかし、龍がかわいそうだ。何もしていないのなら助けてはくれまいか? |
斧山伏 |
ははぁ、さては貴様、龍の手下だな。ならば成敗してくれるは。いくぞ。 |
|
斧山伏は、斧を振り上げ幻妖斎に襲いかかった。 |
|
闘いますか(はい/いいえ)? |
|
はい |
|
ふっ、相手をしてやるか。 |
|
いいえ |
幻妖斎 |
待て、闘うつもりはない。 |
斧山伏 |
貴様になくても、俺たちにあるのでな。 |
|
闘いますか(はい/いいえ)? |
|
|
赤龍の封印解除 |
幻妖斎 |
この洞窟に眠っているのか。 |
|
幻妖斎は洞窟の中に入っていった。 |
幻妖斎 |
この縄を取ればよいのだな。 |
|
幻妖斎がしめ縄を取ると、その岩は燃えるような赤い龍に変わった。 |
赤龍 |
おお、久しぶりに生きたここちがするわい。 |
|
おぬしが助けてくれたのか。礼をいうぞ。 |
幻妖斎 |
礼はいらぬ。実をいうと私は・・・ |
赤龍 |
わかっておる、みなまでいうな。その手甲は青龍であろう。 |
|
一番上の兄者は岡寺に封印されておりそれを解くには三鈷の杵がいる。 |
|
三鈷の杵は、この高野山のどこかに落ちているはずじゃ。探してくれ。 |
|
わしはきゃはんとなり、おぬしの足を守ろう。必ずや兄者を助けてくれい。 |
|
そういうと、赤龍の姿は消えた。 |
|
赤龍は、幻妖斎の足に巻きつくと、赤く光輝くきゃはんになった。 |
赤龍 |
さあ、三鈷の杵を探しに行こうぞ。 |
|
幻妖斎は、赤龍の洞窟を後にした。 |
|
|
三鈷の杵入手 |
|
幻妖斎が大きな松の木を登ると、枝になにやら光るものがひっかかっていた。 |
幻妖斎 |
おお、これはまさしく三鈷の杵。 |
|
幻妖斎は三鈷の杵を手に入れた。 |
|
|
緑龍の封印解除 |
幻妖斎 |
ほう、変わった石があるな。 |
赤龍 |
これが、兄者・緑龍が封じ込められている石じゃ。 |
青龍 |
幻妖斎、三鈷の杵でこの石を打ち砕くのじゃ。 |
幻妖斎 |
うむ。 |
|
幻妖斎が三鈷の杵を振り下ろすと岩は真っ二つに割れた。 |
|
しばらくすると大地を揺るがすような地鳴りが響きわたり、池の水が天空へと舞い上がった。 |
|
そして、幻妖斎もその水とともに天空へとはじき飛ばされていた。 |
|
はじき飛ばされた幻妖斎を受けとめたのは、緑色をした巨大な龍だった。 |
緑龍 |
ようやく封印が解けたわい。これで三聖龍がそろったわけじゃ。 |
|
だが我らが凍結行を教えるわけではない。我らは凍結行の道標にすぎん。 |
|
我らの元締め天界の王・氷龍に会わねば、凍結行を得ることはできんのだ。 |
幻妖斎 |
氷龍はどこにいるのだ。 |
緑龍 |
あせるな!おぬしら人間が会おうと思って会えるお方ではない。 |
|
氷龍は赤目にある竜ヶ壷で眠っておられる。 |
|
目覚めさせるには、沖島に住む四鬼の魂を竜ヶ壷に投げ込まねばならぬ。 |
赤龍 |
緑龍。沖島へ行くには琵琶湖の主、大なまずを倒さねばならんぞ。 |
青龍 |
そうだ。大なまずを倒すのは容易なことではないぞ。 |
緑龍 |
わかっておる。凍結行を得るためには数々の危険をおかさねばならん。 |
|
しかも、その苦労が報われるとは限らん。おぬし、それでもやるつもりか。 |
幻妖斎 |
もう後へはひけぬ。覚悟はできているつもりだ。 |
緑龍 |
よろしい。ならばわしも手助けしようではないか。 |
|
緑龍は幻妖斎を地上に下ろすと、姿を消した。 |
緑龍 |
青龍が手甲、赤龍がきゃはん、ならばわしは鎧となりおぬしの身を守ろう。 |
|
どこからともなく声が鳴り響くと、次の瞬間、幻妖斎は緑色の鎧に覆われていた。 |
緑龍 |
では、大なまずを倒しにまいろうか。 |
|
|
倒されていた大なまず |
幻妖斎 |
何だ、これは。 |
赤龍 |
これは、大なまずではないか? |
青龍 |
腹を真っ二つにかっさばいている。見事な腕前だ。 |
緑龍 |
人間界にもなかなかの凄腕がおるようじゃ。まあよい。沖島へ急ぐのだ。 |
|
|
四鬼の頼み |
|
突然、四匹の鬼が現れた。 |
風鬼 |
のう火鬼。うまそうな人間がおるぞ。 |
火鬼 |
おう、風鬼。何百年ぶりかのう。 |
幻妖斎 |
お前らが四鬼か。 |
土鬼 |
はっ!お前の知ったことか。 |
隠形鬼 |
餌の分際でほざくな、こわっぱ。 |
風鬼 |
お前、わしらの魂を竜ヶ壷に投げ込もうとは、どういうりょうけんだ。 |
幻妖斎 |
なぜ、それを・・・ |
火鬼 |
ふん、お前ら人間ごときの考えぐらいすぐに悟れるわ。 |
土鬼 |
しかし、お前の頼み聞いてやらんでもない。 |
幻妖斎 |
どうすればよいのだ。 |
隠形鬼 |
久しぶりに人間の肉が喰いたいのう。 |
幻妖斎 |
馬鹿なことをいうな! |
風鬼 |
ならば、わしらは消えるまでよ。 |
|
四鬼の頼みを聞きますか(はい/いいえ)? |
|
いいえ |
幻妖斎 |
そんな話が聞けるか! |
風鬼 |
ふん・・・ |
|
一陣の風が吹いたかと思うともうそこに四鬼の姿はなかった。 |
|
四鬼のイベントクリア前に唯一百鬼洞の外に出られる方法・・・ |
|
一度でも四鬼の頼みを断った場合 |
風鬼 |
また来おったのか。決心がついたのだな。 |
|
四鬼の頼みを聞きますか(はい/いいえ)? |
|
はい |
幻妖斎 |
・・・わかった。その代わり、約束は守ってくれるな。 |
風鬼 |
おう、もちろんだ。わしは左手を喰ってやろう。ありがたく思え。 |
幻妖斎 |
ぐおお・・・!! |
火鬼 |
ならば、わしは右手をもらおう。 |
土鬼 |
わしは、左足だ。 |
隠形鬼 |
わしは、右足を。 |
|
四鬼は、代わる代わる幻妖斎の肉体をひきちぎると、さもうまそうにむさぼり始めた。 |
|
その光景は、まさに地獄絵図であった。 |
幻妖斎 |
四鬼よ、満足したなら約束を守ってもらおう。 |
風鬼 |
んー、約束だあ。よーし魂をやろう。受け取ってみろ・・・ |
|
どうした?残念だな。手がなくては受け取れぬか。グワァーッハッハッ。 |
幻妖斎 |
お、おのれ、だましたな! |
風鬼 |
だまされる人間が馬鹿なのよ。そこで苦しみながら死を待つがよい。 |
|
四鬼は、幻妖斎をあざ笑うと霧のように消えた。 |
|
幻妖斎は手足をもぎとられ、血だるまになり床につっぷしていた。 |
幻妖斎 |
死んでたまるか・・・ |
|
保存したところからゲームを続けますか(はい/いいえ)? |
|
はい |
|
最悪なトラップ。 |
|
いいえ |
|
こっちが正解、その後方向キーを一定時間押し続ける。 |
|
|
戻ってきた四鬼 |
|
意識もうろうとした幻妖斎の眼前に、再び四鬼が現れた。 |
風鬼 |
わからぬ・・・貴様のその執念がわからぬ。 |
火鬼 |
おのれの死に直面してまで、なぜあきらめぬのだ。 |
幻妖斎 |
私は・・・お師匠と約束したのだ。 |
|
凍結行を得ることは、お師匠へのうぐないでもある・・・ |
土鬼 |
あっぱれな人間よ。まだまだ人間界も捨てたものではない。 |
風鬼 |
わしはおぬしにかけよう。我ら四鬼の命、好きにするがよい。 |
火鬼 |
わしらは、おぬしの手足となる。但し我ら鬼族の血、人間には毒と一緒。 |
|
その際、地獄の苦しみがおぬしを襲うであろう。 |
|
その苦しみを乗り越えたとき、我らの命はおぬしのものとなろう。 |
|
四鬼がそういって消えると、幻妖斎の体はにぶい光を放ち始めた。 |
|
すると、四鬼に喰われたはずの手足が、生え始めたのである。 |
幻妖斎 |
か、体が熱い・・・焼けるようだ!! |
|
火鬼のいった通り、四鬼の毒は幻妖斎にとって耐えがたいものであった。 |
|
幻妖斎は次第に薄れていく意識のなかで、三聖龍が集まり、一つの光のたまになるのを見た。 |
緑龍 |
幻妖斎。我々の力で必ずやお前を助けてみせよう。それまで死ぬではないぞ。 |
|
光の玉はぐるぐると回り始めると一瞬にして飛び去った。 |
|
しばらくの時が流れた。 |
幻妖斎 |
う・・・ん・・・どれ程眠っていたのだろう。体の痛みがすっかりとれた。 |
|
三聖龍のおかげだな。 |
風鬼 |
ぼやぼやしてるんじゃねえ。早えとこ氷龍に会いに行こうぜ。 |
|
すでに幻妖斎の左腕と化した風鬼が、そんなことをいっている気がした。 |
|
幻妖斎は幾分たくましくなったかに見える左腕を見つめ、そのこぶしを力強く握りしめた。 |
幻妖斎 |
氷龍、今会いに行くぞ。 |
|
|
氷龍との出会い |
緑龍 |
ここに氷龍が住んでおる。さあ、四鬼の魂を投げ込むのだ。 |
風鬼 |
我々は、もうすでにおぬしの一部。 |
|
四鬼の魂を投げ込めということは、おぬしが滝ヶ壷に飛び込むことじゃ。 |
幻妖斎 |
わかった。いくぞ、四鬼・三聖龍。 |
|
幻妖斎は、滝壺の中に身を投げた。 |
|
滝壺の中は薄暗く、一寸先さえ見えなかった。 |
幻妖斎 |
氷龍!どこにいるんだ。 |
|
幻妖斎の前に現れた巨大な龍は、氷の彫刻のように美しかった。 |
幻妖斎 |
氷龍か! |
氷龍 |
よくぞここまで来た。待っておったぞ幻妖斎。わしこそが天界の王・氷龍。 |
|
今こそおぬしに凍結行の全てを明らかにしようぞ。 |
|
凍結行を得ることは、おぬしが氷龍になり人間界を見守っていくことだ。 |
幻妖斎 |
私が氷龍になる・・・? |
氷龍 |
そうだ。わしもそろそろ天界に帰らねばならぬ。 |
|
その為おぬしのような奴が現れるのを待っておったのじゃ。 |
|
どうだ、人間を捨て龍の一族となり、わしを安心させてくれぬか? |
|
龍となり凍結行を手に入れますか(はい/いいえ)? |
|
はい |
幻妖斎 |
私に人間界を守れというのか・・・? |
氷龍 |
そうだ、おぬしならできるはずだ。 |
法道仙人 |
幻妖斎よ、運命じゃ・・・全て運命に身を任せるのじゃ。 |
|
どこからか法道仙人の声が聞こえたような気がした。 |
幻妖斎 |
お師匠・・・わかりました。 |
氷龍 |
幻妖斎、どうするのだ。 |
幻妖斎 |
私は・・・私は凍結行を得るために、ここまで来た。 |
|
その凍結行を得ることが氷龍になることなら、それは私の運命だ。 |
|
喜んで受け入れようではないか。 |
氷龍 |
よし、それではおぬしの体にわしの命をふきこもう。 |
|
これより、幻妖斎は氷龍となるのだ。 |
|
幻妖斎の肉体を閃光がほとばしった。 |
幻妖斎 |
ぐぬう・・・ |
|
天空より、氷龍の声が聞こえてきた。 |
氷龍 |
おぬしが氷龍となった今一人の男を倒さねばならぬ。 |
|
昔、わしに天界より追放された虎の魔物・四虎神の力を得た男じゃ。 |
|
そして、その力で全てを炎で焼きつくす紅蓮行なる術を手に入れた。 |
|
しかし、その男の心は悪でそまっておる。紅蓮行に対するは凍結行のみ。 |
|
わしは、これより天界へ帰る。後は頼んだぞ、幻妖斎。 |
|
そして氷龍の気配は消えた。 |
幻妖斎 |
紅蓮行の使い手か・・・ |
|
いいえ |
幻妖斎 |
私は龍になぞなるつもりはない。 |
氷龍 |
残念だが、仕方がない。もう会うこともなかろう、さらばじゃ。 |
|
氷龍はかき消えるように奥深くへと沈んでいった。 |
|
凍結行を覚えられなくなり次のイベントがクリア不可能になる。 |
|
|
穴九右衛門との再会 |
|
突然、幻妖斎の行く手をはばむかのように、一人の男が現れた。 |
穴九右衛門 |
幻妖斎、ようやく見つけたぞ。 |
幻妖斎 |
お、お前は穴九右衛門。 |
穴九右衛門 |
幻妖斎、伊賀忍の掟知っておろうな。抜けた者には死あるのみ。 |
幻妖斎 |
ふっ、貴様に私が倒せるかな? |
穴九右衛門 |
ほざいたな小僧、今すぐ楽にしてくれるわ!いくぞ!! |
|
せめてもの情けだ。凍結行であの世に送ってやろう。 |
|
良く見ておくのだ。くらえっ・・・幻妖斎!! |
幻妖斎 |
ぐおお・・・ |
穴九右衛門 |
もう、お前の体は動かぬ。何をしても無駄だ。 |
|
ゆっくり料理してくれるわ。 |
|
悪あがきはよしたらどうだ。どうせ死ぬのだからな。 |
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そろそろ楽にしてやるか。 |
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上記のセリフが出ている時に凍結行を使用する。 |
幻妖斎 |
はたしてそうかな? |
穴九右衛門 |
強がりはよせ。 |
幻妖斎 |
強がりでは無い。お前に今から面白い者を見せてやろう。 |
穴九右衛門 |
何だあ? |
幻妖斎 |
確か、この世に真の凍結行など無いと言ったな。おぬし覚えているか? |
穴九右衛門 |
はっ、貴様まだ未練があるのか。つくづく馬鹿な奴よ。 |
幻妖斎 |
どちらが馬鹿かな?冥土のみやげに、とくと見て行くがよい。 |
穴九右衛門 |
まさか!? |
幻妖斎 |
穴九右衛門、骨のずいまで思い知れ。これが真の凍結行だぁ!! |
穴九右衛門 |
ば、馬鹿な・・・体が、体が凍っていくではないか! |
幻妖斎 |
これは幻術ではない。防ぐ事はできぬ。 |
穴九右衛門 |
い、いやだ、助けて・・・ひぃぃぃーっ・・・ |
幻妖斎 |
さらばだ・・・穴九右衛門。 |
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幻妖斎は凍りついた穴九右衛門を横目にその場を後にした。 |
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凍結行を使用しない、又は凍結行を会得していない場合 |
穴九右衛門 |
所詮、お前は俺に殺される運命だったのよ。とどめだ! |
幻妖斎 |
ぐはっ!!う、運命か・・・ |
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幻妖斎は穴九右衛門が使った偽りの凍結行によって敗れた。 |
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これも又、運命だったのかもしれない。 |
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死亡画面へ・・・ |
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行方不明の村娘 |
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道のまん中で一人の男が、おいおい泣いている。 |
幻妖斎 |
いかがなされたのですか? |
村人 |
お、お願いでございます。娘を助けて下さいまし。 |
幻妖斎 |
どういうことだ。よければ詳しく話してみてはくれまいか? |
村人 |
は、はい・・・実は最近、飛鳥に人喰い鬼が出るという噂がございます。 |
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危ないからやめろといったにもかかわらず、娘は一人で飛鳥へいったのです。 |
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そして、そのまま・・・帰ってこねえですだ。う、うわあー。 |
幻妖斎 |
まだ鬼に喰われたとはかぎっておらん。私が、探して来てやろう。 |
村人 |
あ、ありがとうごぜえます、ありがとうごぜえますだぁ。 |
幻妖斎 |
礼なぞよい。それより、娘の特徴を教えてくれ。 |
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幻妖斎は、村人から娘の特徴を詳しく聞くとその男に安心するようにいって別れた。 |
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エンディング |
幻妖斎 |
何だ、この霧は! |
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幻妖斎が、鬼の雪隠と呼ばれている場所にさしかかった時、急に深い霧が出てきた。 |
幻妖斎 |
お前は・・・ |
霧隠才蔵 |
久しぶりだな、幻妖斎。 |
幻妖斎 |
才蔵、おぬしがなぜここに。 |
霧隠才蔵 |
貴様を待っていたのよ。 |
幻妖斎 |
私を? |
霧隠才蔵 |
そう。鬼の噂を村々に流し、貴様の来るのを待っていた。 |
幻妖斎 |
なぜ、そんなことを。 |
霧隠才蔵 |
貴様を殺すためだ。 |
幻妖斎 |
なぜ、同じ師をもつ者同士が闘わねばならんのだ。 |
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私は、飛鳥で行方不明になった娘を探しに来ただけだ。 |
霧隠才蔵 |
ほう、美しい話だな。協力してやろうではないか。 |
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その娘とはこれのことかな。 |
幻妖斎 |
こ、これは・・・!! |
霧隠才蔵 |
血がほしいのだ。こんな娘の血では満足できん。 |
幻妖斎 |
貴様ぁ、この外道が!! |
霧隠才蔵 |
そうだ、俺と闘え、幻妖斎。 |
幻妖斎 |
覚悟しろ、才蔵。凍結行であの世へ送ってやる。 |
霧隠才蔵 |
ほほう。貴様ようやく凍結行を手に入れたのか。 |
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ならば、俺の最高の力を見せてやる。いでよ!四虎神。 |
幻妖斎 |
その術は・・・もしや! |
霧隠才蔵 |
これが最強最大の術、紅蓮行だ。くらえ!幻妖斎。 |
幻妖斎 |
四鬼、三聖龍、私に力を貸してくれ。勝負だ!才蔵。これが凍結行だ!! |
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これで・・・これで全てが終る。 |
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凍結行対紅蓮行。いま対決の幕は切って落とされた。 |
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この二つの術がぶつかりあうことによって大気は震え、地は鳴り響き、天は吠え叫んだ。 |
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この対決の行方は神でさえ知る余地がなかったであろう。 |
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どれ程の時が過ぎたであろうか。二人とも、とうに肉体的限界を通りこし、お互いをささえているのは精神力だけであった。 |
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どちらが先に倒れてもおかしくない。 |
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そんな状況の中、先に地にひれ伏したのは才蔵であった。・・・戦いは終った。 |
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幻妖斎はよろよろとした足どりで才蔵に近づくと、彼を抱き抱えた。 |
霧隠才蔵 |
紅蓮行が敗れちまった。情けねえ・・ |
幻妖斎 |
才蔵・・・ |
霧隠才蔵 |
幻妖斎、俺は仙人の弟子でもなんでもないんだ。 |
幻妖斎 |
何となく、わかっていたよ。お師匠が私の他に弟子をとるはずがないさ。 |
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でも、なぜうそをついてまで私と闘おうとしたのだ。 |
霧隠才蔵 |
俺はお前が憎かった。俺から父親を奪ったお前が殺したい程憎かった。 |
幻妖斎 |
何だって! |
霧隠才蔵 |
法道仙人は俺の親父だ。なのに、俺にはちっともかまってくれなかった。 |
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お前に仙術を教えることしか頭になかった親父もお前も、皆憎かった。 |
幻妖斎 |
そんな・・・そんな馬鹿な! |
霧隠才蔵 |
俺は憎しみのあまり、いつの間にか人道をはずれていたようだ。 |
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気がついた時にはもう、悪の道から抜け出ることができなくなっていた。 |
幻妖斎 |
そんなことはない!お前は逃げていただけだ。 |
霧隠才蔵 |
そうかもしれんな。 |
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きっと心のどこかで、お前に殺られることを望んでいたのかもしれない。 |
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運命かもな・・・ |
幻妖斎 |
馬鹿をいうな!運命なんて・・・運命なんてあるわけがない! |
霧隠才蔵 |
・・・最後に頼みがある。 |
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俺が死んだら、親父が住んでいた小屋のそばに埋めてくれないか・・・ |
幻妖斎 |
死ぬな!死ぬんじゃない、才蔵!! |
霧隠才蔵 |
疲れたよ・・もう眠らせてくれ・・・ |
幻妖斎 |
これが、これが運命だというのか!! |
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泣き叫ぶ幻妖斎の声は、もう才蔵にはとどかなかった。 |
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幻妖斎のほおをつたった一粒の涙が、才蔵の顔に、ゆっくりと落ち・・・はじけた。 |
幻妖斎 |
才蔵・・・そろそろ行こうか・・・ |
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幻妖斎の体を光が包み込むと一匹の美しい龍になり、天空へと飛び立って行った・・・ |
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幻妖斎 |
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霧隠才蔵 |
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法道仙人 |
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氷龍 |
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青龍 |
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赤流 |
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緑龍 |
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風鬼 |
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火鬼 |
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土鬼 |
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隠形鬼 |
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慈忍和尚 |
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斧山伏 |
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おおなまず |
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穴九右衛門 |
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小源太 |
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邪鬼丸 |
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以下 スタッフロール |
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